海洋放出を決定 福島第1原発処理水
東京電力福島第1原発で、汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含んだ処理水の処分に関し、政府が海洋放出を決定する方針を固めたことが分かった。
月内にも関係閣僚による会議を開いて決定する。
福島第1原発の敷地内に保管されている処理水の処分方法をめぐっては今年2月、政府の有識者会議が、処理水を蒸発させる大気放出と、海洋放出を現実的な選択肢として提示。そのうえで放射線を監視しやすい海洋放出の方がより優位な方法だとの見方を示していた。
ただし、海洋放出には風評被害を懸念する漁業関係者からの懸念が強い。梶山弘志経済産業相は、処理水の保管スペースに限りがあることに触れ、「風評被害対策を継続的にやっていく前提で、政府が責任を持って決断していく」と述べていた。
任命拒否の理由示さず学術会議会長と会談
菅義偉首相は、日本学術会議の梶田隆章会長と首相官邸で会談した。
梶田氏によると、首相は同会議が推薦した会員候補105人のうち6人を任命しなかった理由を明確に説明しなかった。
一方、首相は「学術会議として社会のために貢献できるようしっかりやってほしい」と求めた。
閣議書類の押印回しはスタンプラリー
河野行政・規制改革相は記者会見で、閣議の書類に関する押印やこよりとじなど長年の慣行を廃止したと発表した。
閣僚は閣議に諮ることを首相に求める際に「請議」書類を出して押印してきたが、この日から廃止した。関係閣僚が複数いると職員が書類に押印を求めて回る「スタンプラリー」になっていたという。
書類の束に職員が千枚通しなどで穴を開けてこよりでとじる作業や、「青枠」と呼ばれる色付きの枠内に文字をミリ単位で収めるルールも撤廃した。
いずれも河野氏が加藤官房長官に廃止を要請していた。閣議決定の際に各閣僚が署名する「花押」は残す。
電動キックボード公道実験を 7都市で
経済産業省は、公道を使った電動キックボードの走行実験を7都市で10月下旬から順次始めると発表した。
実験では本来走れない自転車専用レーンの通行を特定地域で解禁。事業者はスケーターを貸し出し、利便性や安全性を確認する。期間は来年3月まで。
経産省はLuup(ループ、東京)、EXx(エックス、同)、モビーライド(福岡市)の3社を事業者として認可した。東京都の一部と神奈川県藤沢市、千葉県柏市、神戸市、広島県尾道市、愛媛県今治市、福岡市で実験を始める。
各社は50~100台程度を希望者に貸し出し、日常的に使ってもらう計画だ。
電動スケーターは、道交法上は原動機付き自転車で車道を走らなければならない。
運転者は免許証携帯とヘルメット着用を義務付けられ、車体にはナンバープレートと方向指示器の装着が必要となる。日本の規制は海外に比べて厳しいとされる。
授業で預言者風刺画見せた教師が殺害
パリ近郊の中学校付近で、同校に勤務する男性教師が首を切断されて殺害された。
授業中にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を見せていたとされ、仏検察の対テロ部門が捜査を開始。
容疑者はロシアのチェチェン人とみられ、犯行直後、現場付近で警官に射殺された。
パリでは9月にも、風刺画に絡むテロ事件が起きたばかり。フランス社会の反イスラム感情悪化が懸念される。
AFP通信は情報筋の話として、容疑者は射殺される直前「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだと報じた。
死亡した男性教師はインターネット交流サイト(SNS)上で脅迫を受けていたと保護者が証言している。
シカが電車と接触し3日間座り込む
埼玉県滑川町の東武東上線森林公園駅から東松山駅方向で、電車に接触してけがをしたシカ1頭の捕獲作業が行われた。
シカは13日未明に電車と接触後、そのまま約3日にわたり線路脇に座り込んでいたと言う。
けがの状態がひどく、安楽死の措置が取られた。