首相が『インド太平洋構想』に意欲
菅義偉首相は、就任後初の海外訪問先となるベトナム、インドネシアへ出発した。
出発に先立ち羽田空港で記者団に「東南アジア諸国連合(ASEAN)は『開かれたインド太平洋』を実現するために極めて重要なパートナーだ」と語った。
「地域の平和と安定のために貢献するという決意を国の内外にしっかり示したい」とも述べた。新型コロナウイルスの感染対策などに関しても「じっくりと話し合い、信頼関係を構築したい」と話した。
公明代表が都構想賛否で大阪入り
公明党の山口那津男代表は、大阪都構想の是非を問う住民投票に向け、現地で支持者に賛成を呼び掛けた。
反対派の自民党府連に配慮し、これまでは地方組織レベルの運動にとどめていたが、一転して『てこ入れ』に乗り出した格好。賛否拮抗(きっこう)の観測が広がる中、日本維新の会が『ヘルプ』を求めたとの見方も出ている。
背景には、報道各社の世論調査で賛否が接近していることがある。1カ月前は賛成が反対を10ポイント以上も上回る結果が目立ったが、その差は徐々に縮まっており、投開票日に向けてさらに競るとの見方が強い。
公明党はもともと都構想に反対していた。しかし、昨年の大阪府知事・市長ダブル選を制した維新が、衆院選のすみ分け解消をちらつかせたため、やむなく賛成に転じた経緯がある。公明党関係者は「衆院選では維新に大阪の命運を握られている。義理は果たさざるを得ない」と語った。
ベラルーシの日曜デモ10週連続に
ベラルーシで、8月の大統領選の開票結果に抗議する大規模デモが行われた。
デモは毎週日曜日に行われており、今回で10週連続となった。人権団体によると、全土で210人以上が拘束された。
アレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、反政権派に対する弾圧を緩めておらず、この日も大量の治安部隊を投入した。
内務省幹部はデモ鎮圧に兵器を投入する可能性を事前に示唆して威嚇していたが、インターファクス通信によると、首都ミンスクのデモには3万人以上が参加した。
チリ首都の広場に市民2.5万人教会放火も
南米チリで起きた大規模な反政府デモから1年。
首都サンティアゴ中心部の広場に約2万5000人の市民が押し寄せた。一部が暴徒化して乱闘騒ぎに発展し、教会が放火されるなどして騒然とした。
チリでは昨年10月、地下鉄運賃値上げをきっかけにした抗議デモが全土に広がり、チリ政府はその翌月に予定していたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催を断念した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってデモはしばらく下火だったが、今月に入って頻発している。25日には、デモ参加者の主な要求の一つである新憲法制定の是非を問うための国民投票が予定されている。
公園でナイフ持つ人が暴れ、男性の首や肩刺される
午後4時35分頃、大阪市天王寺区の天王寺公園近くの交番に、通行人の女性が「公園でナイフを持った人が暴れている」と駆け込んできた。
大阪府警天王寺署員が駆けつけたところ、公園内で、ヤマト運輸配達員の男(25)が首や肩から血を流していた。
通行人に取り押さえられていた住所不定、無職山本博史容疑者(49)を署員が殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
男性は軽傷。
男性は勤務中だったとみられ、「面識がない男にいきなり背後から刺された」と説明。近くにいた男性3人が、果物ナイフを持っていた山本容疑者を取り押さえたという。
山本容疑者は「何も言いたくない」と供述しており、署が経緯を調べる。