三菱重工がスペースジェットの事業凍結を発表
三菱重工業は、国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の事業を凍結すると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大が直撃し、納入先の航空会社の需要が見込めないため。官民が悲願とする約半世紀ぶりの国産旅客機の開発は挫折し、雇用創出や技術革新を期待した政府の成長戦略にも痛手となりそうだ。
スペースジェットの開発費は令和3年度からの3年間で計200億円に減らし、2年度の600億円から大幅な圧縮となる。運航に必要な国の安全認証「型式証明」の取得作業は継続するが、飛行試験は当面行わないとした。
同時に発表した2年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比11.7%減の1兆6586億円、最終損益は570億円の赤字だった。
ニュージーランドの安楽死容認 国民投票で賛成65%
今月17日のニュージーランド(NZ)総選挙に合わせて、安楽死容認の賛否を問うた国民投票の開票結果が公表され、賛成が65.2%と半数を超えた。
来年11月6日に新法が施行され、余命半年以内と診断され回復が見込めない患者に「死ぬ権利」が認められることになった。
反対は33.8%だった。同じく賛否が問われた嗜好(しこう)用大麻の合法化は反対多数で否決された。
安楽死はベルギーやオランダなどの国、米国やオーストラリアの一部州で容認されている。成立済みの実施法によると、NZでは18歳以上の国民と永住者が対象。
緩和できない耐え難い苦痛がある場合などに、投薬による死の選択を認める。2人の医師から承認を得る必要があるなど厳しい基準を設けた。
菅首相資産6277万円内閣平均1億円
菅義偉首相と閣僚の計21人は、9月の内閣発足時の保有資産を公開した。
家族分を含めた総資産の平均は1億651万円で、1億円を超えたのは2012年12月の第2次安倍内閣発足時以来。首相は9位の6277万円で、最多は麻生太郎副総理兼財務相の6億4845万円だった。5人が1億円を上回った。
総資産平均は、直近の第4次安倍再改造内閣が発足した際の8271万円に比べ、2380万円多い。家族分を除いた本人資産に限れば、平均は7517万円となった。
麻生氏は、自宅がある東京都渋谷区や地元の福岡県飯塚市、長野県軽井沢町の不動産が目立つ。平井卓也デジタル改革相は2位の3億2005万円。地元高松市の貸地と妻の渋谷区の不動産が大半を占めた。
3位は小泉進次郎環境相の2億9001万円。昨年の初入閣時と同様、全額が妻クリステルさん名義で、小泉氏自身の申告はなかった。
安倍晋三前首相の実弟で初入閣した岸信夫防衛相が2億4340万円、河野太郎規制改革相が1億2761万円と続いた。
ブラジル失業率14.4% 過去最悪に
ブラジル地理統計院は、2020年6~8月期の失業率が14.4%となり、現在の形で統計を始めた12年以降で最悪になったと発表した。
失業者総数は約1380万人。
新型コロナウイルスの感染拡大による経済悪化が響いた。主要紙グロボは、新型コロナ対策として打ち出した経済活動規制の緩和が進み、職探しをする人が増えたことも失業率上昇の要因とする関係者の話を報じた。