元大関の琴奨菊引退へ
大相撲の元大関で西十両3枚目の琴奨菊(36)=本名菊次一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=が現役引退の意向を固めたことが、日本相撲協会関係者の話で分かった。
協会理事会の承認を経て、年寄「秀ノ山」を襲名する見通し。力強い取り口と優しい人柄の人気力士が土俵を去ることになる。
西前頭11枚目だった9月の秋場所で左ふくらはぎを痛めて途中休場し、今場所は15年ぶりに十両へ転落。6日目まで1勝5敗と振るわなかった。14日に協会へ休場を届け出た。今後引退への手続きが進むとみられる。
関取最年長の琴奨菊は高知・明徳義塾高から2002年初場所で初土俵。05年初場所で新入幕を果たすと、左四つからのがぶり寄りを武器に出世し、11年秋場所後に大関に昇進した。16年初場所で唯一の幕内優勝を成し遂げ、日本出身力士として10年ぶりに賜杯を抱いた。
左膝などの故障が重なり、17年初場所で32場所維持した大関からの陥落が決定。その後の復帰はならなかった。先場所までの幕内在位は史上7位の92場所で、幕内連続在位は史上4位の91場所、幕内勝利数は史上6位の718勝だった。
ミイラ100体以上発見 未盗掘で保存状態良好
エジプトの首都カイロ近郊サッカラ遺跡で、埋葬後に未盗掘だった古代のミイラ100体以上が新たに発見され、報道陣に公開された。
考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長は「こんなに多くのミイラが保存状態の良いまま発掘されたのは、今年最大の発見だ」と強調した。
サッカラは世界最古といわれる「階段ピラミッド」で知られ、古代エジプトでは支配階級や聖職者らが埋葬を望んだ神聖な場所とされる。最近の発掘調査では、かつて神々の象徴とされたネコなど動物のミイラも相次いで見つかった。
公開されたのは、紀元前8~7世紀ごろからプトレマイオス朝(紀元前304~同30年)初期までのものとみられるひつぎやミイラ、一緒に埋められた副葬品。ひつぎには色彩豊かな模様や黄金の装飾が、古代当時のまま鮮やかに残っていた。このうち一つのミイラが報道陣の前で初めてエックス線検査され、骨格や埋葬方法などから裕福な40代男性とみられると明らかにされた。
遺産食いつぶした 照屋氏が福島氏を面罵
「先輩方が築いた遺産を全て食いつぶしたのはあなただ」。本日の社民党臨時党大会で、照屋衆院議員(衆院沖縄2区)が福島党首を面罵する場面があった。
かねて照屋氏は福島氏の党運営に批判的で、日頃の不満が爆発した形だ。
立憲民主党への合流に反対する福島氏がまず「総選挙勝利を実現したい」とあいさつ。合流に賛成の立場の照屋氏は質問に立つなり「心底むなしい、悲しい」とばっさり。「総選挙を勝利するには、あなたが衆院にくら替えして立候補しなさい」と参院比例代表で当選を重ねてきた福島氏に、衆院へのくら替え要求を突き付けた。
これに対し、福島氏は答弁で「私のみが社民党を食いつぶしてきたと言われるのは極めて残念だ」と反論。ただ、くら替えについては「社民党を再生するために頑張って恩返ししたい」と述べるにとどめた。
英が30年にガソリン車禁止 EV推進へ
英政府がガソリン車とディーゼル車の新規販売を禁じる時期を、従来方針の2035年から30年へと5年早める見通しだと報じた。
温室効果ガスの排出量を50年までに実質ゼロにする目標の達成に向け、電気自動車(EV)の普及を推進する。
米カリフォルニア州がガソリン車やディーゼル車の新規販売を35年までに禁じる方針のほか、中国でも同年までに一般的なガソリン車の販売ができなくなる方向だ。英国はさらに野心的な目標を掲げる可能性が出てきた。
報道によると、英政府はプラグインハイブリッド車(PHV)の販売禁止時期に関しては、35年という計画を維持する見込みだという。
英国は2月、ガソリン車やディーゼル車の販売禁止時期を、それまでの計画だった40年から35年に早め、ハイブリッド車(HV)も対象にすると発表していた。