【2020/12/24】作詞家 なかにし礼さん死去 82歳(他4本)

2020/12

米大富豪の資産100兆円以上増える

 保有資産が10億ドルを超え、「ビリオネア」と呼ばれる米国の大富豪約650人の資産総額が、新型コロナウイルスの流行下に1兆ドル(約104兆円)以上増えたことが、米シンクタンクの政策研究所(IPS)の調査で明らかになった。

 景気後退で失業率が高止まりする中、株高などの恩恵が、一握りの富裕層に集中していることが鮮明になった。

 コロナ禍で生活が困窮したり、家賃が払えず立ち退きを迫られたりしている人は数千万人に上るとされる。

 富裕層への増税や、巨額の財政出動を掲げるバイデン次期米大統領が、思惑通り格差是正や雇用回復を実現できるのか注目される。

 大富豪の資産総額は、12月7日時点で4兆118億ドルとなり、各地で都市封鎖が導入され始めた3月18日時点の2兆9475億ドルから36%増えた。

 米国の人口のほぼ半数に当たる、資産下位の1億6500万人分を合わせた額の2倍近くとなった。

【備考】新型コロナは数々の問題を起こしてきたが、貧富の格差もその一つだと思う。コロナによって飲食店は閉店し、それによって借金まみれになった人は数知れない。江戸時代なら、打ち壊しによって富豪の蔵を壊したものだが、現代においてもあと一歩まで来ているように思う。

安倍氏「桜」めぐり謝罪 国会答弁「事実に反した」

 自民党の安倍晋三前首相は、後援会主催の「桜を見る会」前夜祭をめぐる問題で不起訴処分となったことを受け、衆院議員会館で記者会見した。

 開催費の補填(ほてん)分など、政治資金収支報告書不記載について「知らなかったとはいえ、道義的責任を痛感している。深く反省し、心からおわびする」と謝罪。
「政治責任は極めて重い」とも明言したが、離党や議員辞職は「初心に立ち返って研さんを重ね、責任を果たしていきたい」と否定した。

 安倍氏は25日に、衆参両院の議院運営委員会に出席し、首相在任中の国会答弁を訂正。一連の経緯を説明、改めて謝罪する。

 安倍氏は在任中の答弁で、前夜祭の開催費を「補填した事実は全くない」と断言。出席者1人当たり5000円の会費についても「後援会としての収入、支出は一切なく、政治資金収支報告書への記載は必要ない」と主張してきた。

 これについて、安倍氏は会見で「事務所に幾度も確認し、知る限りの答弁をしたつもりだったが、結果として事実に反するものがあった」と認め、「政治への信頼を損なった。深く深くおわびする」と表明。「国会でも事実関係を説明し、おわびしなければならない」と述べた。

 開催費の補填は、首相就任翌年の2013年から始めたと明かし、原資は自身の預金から手持ち資金として、事務所に預けた中から支出されたと説明した。

 補填を知った時期に関しては「11月23日に報道され、(秘書に)問いただした」と語り、「それまでは5000円で全て賄っていたと認識していた」と釈明した。

 当時、官房長官として事実と異なる答弁を重ねた菅義偉首相に対しても、「私が事務所から聞いたことを前提に答弁するしかなかった。申し訳ない」と陳謝した。安倍氏によると、略式起訴された公設第1秘書は辞職した。

【備考】トカゲの尻尾切りであることは言うまでもない。確かに、多忙な安倍氏が、ちょっとしたファン感謝祭の予算に首を突っ込むとは考えられない。ただ公設第1秘書は、親分の片腕。素人目でも違法性があることに、親分の了解なしに動くなんてあり得るだろうか。もし動いたなら、そちらの方が大罪だろう。だって、わずかな金額のために親分を謝罪させたのだから。あと、自費だと言ってはいるが、2024年4月から問題になっているパーティーによる集金と未納税のことを考えたら、本当に自費なのかと思えてくる。ずいぶん長い間総理だったから、集めた金額も相当なものだろう。

作詞家 なかにし礼さん死去 82歳

 「北酒場」「石狩挽歌」など、数多くのヒット曲を手掛けた日本歌謡界を代表する作詞家で、直木賞作家のなかにし礼(なかにし・れい、本名中西禮三=なかにし・れいぞう)さんが、東京都内の病院で死去した。82歳。

 死因は明らかにされていないが、1カ月ほど前に持病の心疾患で入院していた。

 10月に作曲家の筒美京平さん(享年80)が他界したことに続く、衝撃的な悲報。

 数々のヒット曲を作詞した、昭和を代表するヒットメーカーで、映画やオペラの製作でも活躍。時の政権を厳しく批判する辛口のテレビコメンテーターとしても、お茶の間に愛された人だった。

 関係者によると、1カ月ほど前に持病の心臓病が悪化。都内の病院に入院していた。

 波瀾(はらん)万丈のなかにしさんの人生で、この10年は病気との闘い。

 2012年に食道がんを克服し、3年後に再発するも、それも克服。心臓病は92年からの持病で、16年に除細動器とペースメーカーを埋め込み、劇的に改善していただけに周囲のショックは大きい。

 68年の黛ジュン「天使の誘惑」、70年菅原洋一「今日でお別れ」、82年細川たかし「北酒場」で日本レコード大賞を3度受賞。
00年には「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞。翌年、満州からの引き揚げ体験を描いた「赤い月」は100万部近いベストセラーとなり、戯曲を含めた旺盛な執筆活動と、マルチな活躍からスーパー作詞家と呼ばれた。

 大学時代にシャンソンの訳詞を手掛けたのを機に作詞を始め、63年に当時の大スター、石原裕次郎さんから声を掛けられたのが歌謡界に進むきっかけとなった。

 65年に発表した菅原洋一「知りたくないの」が最初のヒット。その後、ザ・ピーナッツ、ザ・タイガースらスター歌手の曲をはじめ、昭和の歌謡曲全盛時代を支えた。

 手掛けた作品は4000曲。
それまで流行歌も軍歌も「七五調」が主流だった中、「自分は絶対に七五調は使わない」というのが作詞の鉄則。「破調のリズムで日本人の心を動かしたい」という思いは、旧満州で祖国に捨てられた戦争体験が根底にあった。

 執筆活動のもう一つの原点が幼少期からの赤貧体験。

 破滅的な兄への複雑な思いと原体験を歌にしたのが、75年の北原ミレイ「石狩挽歌」(作曲浜圭介)。

 兄が大金をつぎ込み失敗したニシン漁の情景を描き、その重い世界観は歌謡曲ファンを圧倒。そんな兄との葛藤を描いたのが最初の直木賞候補作「兄弟」だった。

 あらゆる作品に通ずるのが「反戦」への思い。何度も死線をさまよいながらも、とどまらない創作意欲について、4年前のスポニチ本紙のインタビューでも「戦争体験をしっかり残したいんだ」と熱く語っていた。

【備考】なかにし氏は1938年(昭13)9月2日生まれ。旧満州(現中国東北部)の出身。作曲以外に、91年に映画「動天」の製作を指揮。93年には神奈川・鎌倉芸術館の開館記念作としてオペラ「静と義経」を制作している。

現金給付増額で合意できず 米与党、大統領案に反対

 米野党民主党のペロシ下院議長は、新型コロナウイルスをめぐる追加経済対策法案に関し、国民への現金給付を現行案の1人当たり最大600ドル(約6万2千円)から、トランプ大統領が要求した2千ドルへの引き上げで、与党共和党と合意できなかったと明らかにした。

 共和党は、財政規律を重視する観点から反対しており、協議は難航している。

 ペロシ氏は声明で「下院共和党はクリスマスイブの朝、米国民から2千ドルを残酷にも奪った」と批判。
28日に、給付を増額する法案の採決を目指す考えを示し、トランプ氏に「共和党の妨害を終わらせるように呼び掛けるべきだ」と訴えた。

 トランプ氏は、議会が可決した9千億ドルの追加対策法案で、給付の増額など修正を要求。現行案のままでは成立に必要な署名をしない方針だ。

陳情後に現金授受 吉川元農相収賄容疑で捜査

 吉川貴盛元農相(70)が、鶏卵生産大手元代表から現金500万円を受領したとされる疑惑。

 吉川氏はこのうち現金200万円について、国際的な飼育指針に関する元代表らの陳情を受けて間もなく受領していたことが24日、関係者の話で分かった。

 東京地検特捜部は陳情と授受の時期が近いことから、現金の趣旨が農相の職務に関する賄賂だった疑いがあるとみて、収賄容疑で捜査を進めているもようだ。

【備考】「お前も悪よの〜」と言う声が聞こえてきそう。惜しいのは、この時代に黄門様も暴れん坊将軍もいないこと。今の司法や行政は悪代官の方だから、黄門や新さんの立場の人が、誰一人いないのが現代の不幸だ。

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