ミャンマーでクーデター 国軍が全権掌握
ミャンマーの国軍系テレビ局が、ミン・アウン・フライン総司令官が全権を掌握したと報じた。
合わせて、全土に非常事態宣言が発令されたことを伝えた。
国軍は、アウン・サン・スー・チー国家顧問やウィン・ミン大統領を拘束し、クーデターを実行したと非難されている。
国軍は昨年の総選挙後に不正があったと主張し、選挙管理委員会の不正に対処しなかったことを理由に、非常事態宣言を出した。
この情報によると、元国軍幹部のミン・スエ副大統領が暫定大統領に指名され、ミン・アウン・フライン総司令官に全権を授けることになっている。
国軍系以外のメディアは放送を中断し、通信手段も制限されている状況。
最大都市ヤンゴンでは、兵士が配置されている。
ロシア当局に3人変死疑惑 英国調査
ロシアで昨年8月にデモの遠因となった、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する毒殺未遂事件に関連して、英調査報道機関ベリングキャットが報告書を提出した。
これによれば、連邦保安局(FSB)の化学兵器専門グループが、過去に活動家や記者ら3人を尾行し、変死事件に関与した疑いがあるという。
プーチン政権にとって、不都合な活動家らが恒常的に狙われていた可能性が浮かび上がっている。
報告書によると、南部カバルジノ・バルカル共和国の記者、南部ダゲスタン共和国の少数民族活動家、モスクワの活動家の3人が急死しており、その死因には疑問が残っている。
さらに、3人目の活動家は地方都市からモスクワに戻る途中に倒れ、「毒を盛られた」と言い残したと報告されている。
ベリングキャットは、工作員らがこれらの事件に関与していた可能性を示す移動記録を分析し、「FSBの化学兵器専門グループが国家レベルの暗殺組織である可能性がある」と結論付けている。
三重大病院で麻酔科医一斉退職 パワハラ疑惑
三重大学病院では、汚職や不祥事が相次いだことにより、麻酔科の医師たちが一斉に退職した。
この退職の背景には、パワーハラスメントも関与していたことが明らかになっている。
不祥事の連鎖は、去年の9月に臨床麻酔部のナンバー2である境倫宏医師がカルテを改ざんし、不正請求を行っていたことが発覚したことから。
その後、今年1月には贈収賄事件が明るみに出て、臨床麻酔部のトップである亀井政孝医師とナンバー3の松成泰典医師も逮捕・起訴された。
カルテ改ざん事件後、新たに臨床麻酔部を率いる立場になった男性医師が部下の医師たちに対し、過激な発言をした。
これにより、医師たちがパワハラを受けたと訴え、男性医師の発言が問題視された。
結果、医師たちが一斉に退職し、医師数は大幅に減少した。この退職により、地域医療にも深刻な影響が及んでいる。
大村知事リコール署名 刑事告発を検討
美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らによる、愛知県大村知事へのリコール署名活動について、県選挙管理委員会が提出された43万5千筆の署名のうち、約83%が無効の疑いがあると発表した。
署名の多くには、同一筆跡や選挙人名簿に登録されていない人などが含まれていたため、問題が浮上している。
この活動に、名古屋市の河村たかし市長が支援した経緯もあり、河村氏に対する責任追及の声も上がっている。
県選管は約36万2千筆の署名に無効の疑いを指摘。
このうち約90%が、複数の人が書いた可能性がある署名であり、選挙人名簿に載っていない人の署名が約48%。
さらに、選挙人名簿に登録のない人が集めた署名も、約24%に上ると述べている。
今後、刑事告発も視野に入れられており、署名簿に記載された人々に対する聞き取り調査などが行われる予定だ。