心神喪失と無罪主張 原宿暴走事件
2019年元日に、東京・原宿の竹下通りで無差別殺害目的で車を暴走させ、8人をはねた無職の日下部和博被告(23)。
事件によって、殺人未遂や殺人予備などの罪に問われた裁判員裁判の初公判が、東京地裁で行われた。
被告は「1人でも多くはねるつもりだったが、途中から前方が見えなくなった」と述べ、一部の起訴内容を否認した。
弁護側は被告が統合失調症の影響で心神喪失状態だったと主張し、無罪を訴えた。
検察側は被告に完全責任能力があり、8人全員に殺意があったと主張し、無差別殺人を計画したと指摘。
日下部被告は事件直後に「殺そうと思ってはねた。死刑制度に報復したかった」と話していたが、後に黙秘した。
検察は刑事責任を問えると判断し、19年5月に起訴した。
起訴状によると、日下部被告は18年12月31日に高圧洗浄機を改造した火炎放射器を積んだ軽自動車で竹下通りに進入し、殺意を持って歩行者を次々にはね、8人に重軽傷を負わせたとされる。
東大の赤門閉鎖 国の重要文化財
東京大学の本郷キャンパス、国の重要文化財である「赤門」が耐震性の低さを理由に、 12 日から閉鎖されており、解除の見通しは立っていない。
東大によると、赤門と番所の一部の耐震性が低いことが判明し、詳細な耐震診断を行い、工事の必要性を検討する予定。
赤門は 、1827 年に加賀藩上屋敷の門として建てられ、現在は記念撮影スポットとしても人気がある。
2 次試験前期日程では、25 日から受験生は例年通り赤門ではなく、正門を通って学内に入ることになる。
「5時に帰ろうとするとは何事だ」パワハラ海自佐官を停職に
海上自衛隊第4航空群司令部は、厚木基地に所属する50歳代の男性佐官が、2019年3月から20年5月にかけ、パワーハラスメントを行っていたことを発表した。同日付で、停職1か月の懲戒処分を下した。
男性佐官は部下に対して「バカ」「ボケ」といった人格を否定する言動を繰り返し、また、「5時に帰ろうとするとは何事だ」と言って定時に帰らせず、職場環境を悪化させた。
接触通知アプリ修正版で不具合解消
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染者と接触した可能性を知らせるスマートフォン用アプリ「COCOA(ココア)」で、通知が届かない不具合があることを認識し、グーグルのアンドロイド版と、アップルの iPhone 版の両方で障害が発生していたことを明らかにした。
修正版が配布され、問題が解消された。
厚生労働相は検証チームを設立し、再発防止策を年内にまとめる考えを示した。
アンドロイド版では昨年の改修時にミスがあり、陽性者との接触情報が正しく取得できず通知が届かなかった。さらに、アプリが初期化される不具合も発生していたが、修正版で解消された。
しかし、一部のアンドロイド版では定期的に再起動しないと通知が正しくされないトラブルが残っており、古い OS を搭載した iPhone では接触情報が届かない不具合もあるが、最新版にアップデートすることで解消できるという。