世界のコロナ死者160万人 1日1万人ペース
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、新型コロナウイルスの世界の死者数が、160万人を超えた。
4日に150万人に達してから、10日足らずで10万人増えており、1日1万人が犠牲になっている計算だ。
米国の死者が最多で30万人に迫っている。
11日には、1日に報告される死者数が3300人を超え、過去最多を記録した。
米食品医薬品局(FDA)は11日、米製薬大手ファイザーの新型コロナワクチンに緊急使用許可を出し、事態打開への希望が高まる。しかし、ロイター通信は、「電灯のスイッチをつけたり消したりするようにはいかない」と、安易な期待に警告する専門家の声を伝えている。
米国に次ぐブラジルでは、死者数が18万人を超えた。
ボルソナロ大統領は10日、「われわれはパンデミック(世界的流行)の終わりを迎えている。わが国はコロナ対応において世界でもベストのうちの一つだ」と、楽観的な考えを強調した。
しかし、専門家は「(終息の)兆候はない」と直ちに否定している。
死者数はインドが14万人超、メキシコが11万人超と続き、英国とイタリアが共に約6万4,000人で、欧州最多となっている。
新庄氏プロ野球現役復帰を断念
プロ野球阪神、日本ハムや米大リーグで活躍し、現役復帰を目指して、12球団合同トライアウトに参加した新庄剛志氏(48)。
自身の写真共有アプリ「インスタグラム」で、復帰を断念すると発表した。
「1%の可能性を信じてやってきたが、今日0%になり、ただただ悔しいし情けない、身の程を知りました!」とコメントした。
新庄氏は、7日に神宮球場で行われたトライアウトの試合形式の打撃で、1安打を放ちアピール。2006年に日本ハムで引退して以来、復帰へ「6日間でオファーが来なかったら野球は終わる」と期限を設けていた。
それでも「いくつになっても挑戦した自分に悔いはなし! みんなも挑戦する楽しさをわかってほしいなぁ!」と充実感をにじませた。
すす払いでお堂清め新年へ 成田山新勝寺
千葉県成田市の成田山新勝寺で、新年に向け、仏像やお堂を清める年末恒例のすす払いがあり、僧侶と職員が1年間の汚れを落とした。
日の出前の午前5時半ごろから、広さ296畳の大本堂に作務衣(さむえ)にマスク姿の僧侶らが集まり、本尊の不動明王や四大明王の像をはけで払い、仏具を布で磨いた。
本堂の欄間や軒下は、横一列に並んだ10人が長さ約10メートルの「ササ竹」を左右に振り、ほこりを落とした。
新勝寺のすす払いは、江戸時代に始まったとされ、毎年12月13日に行われる。
正月三が日は、例年約300万人の初詣客が訪れるが、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、分散参拝を呼び掛ける。
僧侶の鈴木照乗本堂課長(56)は、「今年はコロナで始まりコロナで終わった1年だった。新しい年を迎えるに当たって一人一人にお考えいただき、分散参拝をお願いしたい」と話した。
コロナ感染の現職首相死去 南アフリカで治療中
アフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)政府は声明を発表し、ドラミニ首相が、同日死去したことを明らかにした。52歳だった。
4週間前に、新型コロナウイルス検査で陽性となり、隣国の南アフリカの病院で治療を受けていた。
ドラミニ氏は、今月1日に早期回復を期し、南アフリカに搬送。マサク副首相は当時、病状について、安定しており治療に対する反応も良いと説明していた。
ドラミニ氏は、銀行業界で18年以上のキャリアを積んだ後、通信会社の最高経営責任者(CEO)を経て、2018年11月に首相に就任した。
絶対王制を敷くエスワティニは、人口約120万人。
保健省によれば、新型コロナの累計感染者数は6768人、死者は127人となっている。