ベゾス氏元妻が巨額寄付 アマゾン株、4300億円
米アマゾン・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の元妻マッケンジー・スコットさんが、米国内の384団体に42億ドル(約4300億円)近くを寄付した。
離婚の際に財産分与として受け取った、アマゾン株の大半を慈善活動に充てる意向を示しており、巨額寄付は今年2度目。
スコットさんはウェブサイトで「新型コロナウイルスの流行で女性や白人以外の人々、貧困にあえぐ人々の暮らしが悪化した一方で、超富裕層の資産は大きく増えた」と述べ、経済的支援を加速したことを明かした。
寄付に当たり6490の組織を調査。
フードバンクや緊急救援基金のほか、人種差別解消に取り組む団体などを対象に選んだ。
米メディアによると、スコットさんの資産額はコロナ流行下の株価上昇で600億ドル以上に膨らんでおり、世界長者番付の18位とされる。
関越道大雪で車1000台立ち往生
今季最強の寒気が上空に流れ込んだ影響で、日本海側を中心に大雪となった。
新潟、群馬県境の関越自動車道では、夜から交通障害が起こり、17日午前の時点で約千台の車が立ち往生した。
東日本高速道路によると、下り線で16.5キロ、上り線で15キロにわたり、車が一時動けなくなった。
長野県境付近の上信越自動車道でも、約200台が一時立ち往生した。
車中に閉じ込められたドライバーには、高速道路の職員が水やパンなどの食料、簡易トイレを配布した。
政府は、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。
警察庁も災害警備本部を設けた。同庁は、部隊の派遣地域の判断に活用するため、ホームページの「災害情報投稿サイト」に、被害状況の写真や動画を投稿するよう呼び掛けた。
気象庁によると、17日午前8時時点の新潟県内の積雪量は、魚沼市で88センチ、湯沢町で181センチ、妙高市で95センチ。
冬型の気圧は17日午後にいったん緩むが、18日夜から19日にかけて再び強まる見込み。
車の流れがストップした後も降雪が続いたため、走行できない区間は拡大。
月夜野IC(群馬)から湯沢ICの下り線、塩沢石打ICから六日町IC(新潟)の上り線で、多数の車両が動けなくなった。湯沢IC付近では500台、塩沢石打サービスエリア付近では、約450台が立ち往生している。
上信越道でも16日夜、中郷IC―妙高高原IC付近で大型車両が道をふさぎ、最大約300台が渋滞。17日朝の時点でも約200台が立ち往生した。東日本高速によると、立ち往生は17日午前10時ごろ解消した。
国土交通省北陸地方整備局によると、関越道の交通障害の影響で、湯沢IC付近の国道17号でも渋滞が発生している。
小林化工の水虫薬服用した患者死亡
製薬会社「小林化工」(福井県)が製造した、爪水虫などの皮膚治療薬に睡眠導入剤の成分が混入し、服用した70代女性が死亡するなどした問題。
同社は、この薬を服用していた中部地方の80代男性が死亡したと発表した。
服用患者の死亡が確認されたのは2人目。
男性は11月23日に亡くなり、15日に同社へ連絡が入った。男性には別の疾患があったとされ、同社は服用との因果関係を調べている。
仏大統領、十数人で会食 政府方針と矛盾、自らコロナ感染
新型コロナウイルス感染が判明したフランスのマクロン大統領が、前夜に与党幹部や大統領府高官ら十数人と、長時間にわたる会食をしていたことが、仏誌ルポワンの報道で明らかになった。
マクロン氏は新型コロナ防止のため、7人以上での会食を控えるよう国民に呼び掛けており、政府方針との矛盾に批判が高まっている。
ルポワン(電子版)は、マクロン氏が16日夜にカステックス首相や与党「共和国前進」のゲリニ党首ら十数人と、会議を兼ねた会食を開催したと報じた。
出席者の一人は同誌に対し、「座席間隔は1.5メートル保たれており、食事時以外はマスクを着けていた」と述べ、感染対策は十分だったと主張した。
会食に同席したカスタネール前内相は、記者団に「マクロン氏の様子はいつも通りで(感染の)兆候は全くなかった」と強調。「仕事を兼ねた会食は認められている」と弁明した。
一方、別の出席者は同誌に、マクロン氏が「はなをかんでせきをしていた」と証言し、食い違いが浮上。会食が午後8時から翌日午前0時半にまで及んだことも、夜間外出を禁止されている国民の反発を招いた。
仏パスツール研究所は、新型コロナの感染経路に関する調査結果を発表。「私的な会合や飲食店での感染が、店舗や公共交通機関よりも多かった」と指摘し、会食の感染リスクが高いと結論付けた。
政府は飲食店の休業措置を、少なくとも来年1月中旬まで継続する方針だが、感染が収まらなければ延長される可能性が高い。
飲食業界に大損失を強いる一方で、大統領自ら感染リスクの高い大人数での会食を行った。軽率と非難を浴びそうだ。
AFP通信が報じた独自集計によると、欧州での新型コロナによる死者は50万人を超え、中南米(約47万7000人)や北米(約32万1000人)を抜いて地域別で最多。
欧州での過去1週間の死者は約3万7000人で、新型コロナの感染拡大が始まってから最も多かった。
ドイツの反マスク議員新型コロナ感染で入院
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらなくなっているドイツで、マスク着用反対派の急先鋒(せんぽう)だった、連邦議会議員が新型コロナに感染して入院した。
入院したのは極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」所属のトーマス・ザイツ議員(53)。
議場で11月、抗議の姿勢を示すため、編み目の大きな網でつくったマスクを着けて登壇。副議長から普通のマスクを渡されると、「猿ぐつわだ」と述べて抵抗した。DPA通信は容体について「病院によれば、恐らくすぐ回復する」と伝えている。