【2020/12/28】『鬼滅の刃』が歴代興収1位に(他4本)

2020/12

入国者専用車両 スカイライナー運用開始

 京成電鉄は、海外から日本に到着した帰国者や入国者を、成田空港から東京・上野に運ぶ、特急スカイライナーの専用車両の運用を始めた。
帰国者らは感染拡大を防ぐため、到着後、公共交通機関ではなくマイカーやハイヤーを利用するよう求められていたが、負担の大きさが課題となっていた。

 京成電鉄によると、1日15本が対象。

 先頭車両を専用化し、運行ごとに消毒する。一般客と間隔を空けるため隣の車両を空車とする。

 日本でも新型コロナの変異種が確認され、入国制限が強化された28日、対象となった1本目の専用車両に乗客はなかった。
2本目を利用したエンジニアのクアン・カオさん(29)は普段日本で働き、シンガポールから帰ってきたといい「東京へ行く手段があってよかった」とほっとした様子。

 同社鉄道の企画担当課長は「公共交通を利用できないのは、大きな負担となっている。感染防止を徹底して運行したい」と話した。

【備考】スカイライナーは、京成上野や日暮里などから成田空港まで、約40分で繋ぐ。料金は2600円ほど。横浜、新宿から成田空港を結ぶ、成田エクスプレスより少し早いという。

新規入国外国人 きょうから全面停止

 政府はすべての国・地域からの外国人に関し、条件付きで認めてきた新規入国を来年1月末まで一時停止した。

新型コロナウイルスの変異種の国内侵入を防ぐ狙い。
経済への影響を最小限にとどめるため、中国や韓国など11の国・地域との間で合意している、2国間のビジネス関係者らの往来は、引き続き認める。

 24日から英国、南アフリカに滞在歴がある外国人の新規入国を既に拒否していたが、対象を拡大した。海外への短期出張から帰国した日本人らに、条件付きで認めた帰国後14日間の待機免除措置も、同様に一時停止した。

 検疫態勢も強化。変異種が確認されたフランス、イタリアなどの国・地域から帰国する日本人については、今月30日から来年1月末までの間、出国前72時間以内の検査証明を求め、入国時の検査も実施するとした。

【備考】2022年2月に、ビジネス関係者の入国を認めるようになるまで、基本的には日本国内に外国人は入れなくなった。その間、観光業や外国人相手の商売は厳冬に入り、飲食店を含め、多くの店が閉店することになる。観光業が回復し始めるのは、ワクチンが普及し始めた2022年の初夏の頃だ。

子供の受診拒否 旭川医科大学長を提訴

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した病院に、母親が勤務していることを理由に息子の受診を拒んだのは不当だとして、父親が旭川医科大病院(北海道旭川市)を運営する吉田晃敏学長を相手取り、30万円の損害賠償を求めて旭川簡裁に提訴したことが分かった。

 訴状によると、息子は11月24日に同病院の受診を予約していたが、母親がクラスターが発生した病院で勤務していることを理由に断られたという。
PCR検査の結果、母親は陰性で、クラスターが発生した病室では勤務しておらず、濃厚接触者でもなかった。

 旭川医科大は「弁護士と協議の上、訴訟で主張を明らかにする」としている。

【備考】吉田学長はいろいろ問題がある人。某病院がなくならないとコロナを一掃できない、というような発言で話題になった。2021年6月に学長を辞任している。

『鬼滅の刃』が歴代興収1位に 

 公開中の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、国内の歴代興行収入で1位になったことが分かった。

10月の公開開始からわずか73日間で、324億円に達した。
背景には、スクリーン数と上映回数を大量に確保した東宝の「超拡大配給」がある。新型コロナウイルス下で洋画が不足するなか、柔軟な戦略でヒットを呼び込んだ。

 これまで1位だった「千と千尋の神隠し」(316億円)を抜き、興行収入の記録を塗り替えた。

【備考】私が好きで、見にいきたいと思っていた劇場版『SIROBAKO』は、2月に上映されたが、ちょうど政府の外出自粛令が出たため、劇場に行くことができなかった。映画も2週間ぐらいしかやってなかったと思う。雲泥の差になってしまい、まさにタイミングが大切だった。でも、後年ビデオで見て、内容は負けてなかったと思う。

スイスのスキー場でコロナ隔離中の英国人逃亡

 スイスのアルプス山脈(Swiss Alps)にある高級スキーリゾート地ベルビエ(Verbier)で、新型コロナウイルス対策に基づき、ホテルでの隔離対象となっていた数百人の英国人観光客が、夜間にこっそり逃げたことが判明した。

 スイス紙ゾンタークス・ツァイトング(SonntagsZeitung)によると、ベルビエでは英国人観光客420人が隔離の対象となっていたが、うち約200人が夜陰に紛れて姿を消したという。

 スイスのスキーリゾートは英国人観光客に人気で、クリスマス直後から雪を楽しみに訪れる人々でにぎわう。ベルビエでも例年、観光客の21%を英国人が占める。

 だが、感染力が強い恐れが指摘されている新型コロナウイルスの変異種が英国で発見されたことから、スイス政府は渡航規制を敷き、今月14日以降に英国から到着した全員を、10日間の隔離対象とする思い切った対策を打った。

 サンド氏は、逃げた観光客について「責めることはできない。ほとんどの事例で、隔離を維持できる状況ではなかった。広さ20平方メートルホテルの客室に4人でこもった状態を想像してみてほしい」と述べた。

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