【2021/03/11】いまだ4万1000人が避難 東日本大震災10年(他3本)

2021

いまだ4万1000人が避難 東日本大震災10年

 東日本大震災から10年。

死者・行方不明者は2万2千人超、今も4万1千人以上が避難生活を送っている。
政府は今後5年を「第2期復興・創生期間」とし、福島原発事故の影響や被災者の心のケア、高齢化・人口流出に対応。
風化防止と教訓伝承が課題だ。

 仮設住宅入居者は大幅減、災害公営住宅などは完成。

 新たな街が形成される一方、沿岸部では住民の帰還が進まず、インフラはほぼ復旧、三陸沿岸道路は年内全線開通の予定だ。

 福島第一原発の廃炉は難航。

 避難指示は解除された地域もあるものの、帰還率は低迷している。

【備考】国内観測史上最大のマグニチュード9.0、震度7の地震は脅威だった。私は東京の日本橋で、この地震を体験した。ちょうど地下鉄から降りようとしていた時、電車がグラグラ揺れ始めた。まさか、力士の軍団が乗り込んできたかと思い、慌てて駅のホームに降りると、まだ揺れていたので地震だと気づいた。しかし、人が立って感じる地震なんて震度3以上と思っていたから、これが大きい地震だと感じた。東京の震度は5だった。この時はまだ、東京が震源地。いつもより少し大きめな地震だと思っていた。地震を知らない大阪人である私だったが、10年東京にいたら、震度3ぐらいの地震では何も感じなくなっている。だが、駅から地上に出た時、いつもの地震で無くなっていた。それは、ビルの壁が剥がれ落ちて、周囲の道路には駅近で働いていた人たちが慌てて外に出ており、軽くパニックになっていたから。今考えたら、東京湾で津波が起きた時、日本橋駅は水没してしまう。あの時の私はその危険度も念頭になく、ゆっくり地上に登っていたから、危機感がまったく欠如していた。

中国全人代が香港の選挙制度変更 民主派一掃

 中国全人代は香港の選挙制度見直しを採択し、民主派勢力を政治から排除する狙いを鮮明にした。
これは昨年の国安法に続く統制強化で、「一国二制度」の変質を国際社会に示唆するもの。
普通選挙の実現はほぼ不可能となり、米欧を中心に反発が予想される。
見直しは親中派が圧倒的多数を占める仕組みを整える方針。

カセットテープの発明者が逝去

 カセットテープ発明者のオランダ人、ルー・オッテンス氏が94歳で亡くなった。

 フィリップス在籍中にコンパクトカセットを発明し、互換性確保のため基本特許を無償公開。
ソニーの「ウォークマン」との連携で世界的な音楽の楽しみ方を大きく変えた。

 その後CD開発にも携わり、カセットテープは累計1千億個、CDは2千億枚が出荷されたと推計されている。

【備考】私の記憶にあるのは、カセットテープには3タイプあったこと。『ノーマル』『クローム』『メタル』だ。当時まだ10代前半だった私には違いが分からず、100円前後で買えるノーマルを主流にしていたが、特にお気に入りを録音するときは、1000円を超えるメタルを1本買って大切にしていた。高い方がいいものと、単純に判断していたのだ。あの買った瞬間の、緊張感と手が震えたことは、30年以上経った今でも覚えている。

ネット競売でデジタルアートに75億円

 大手競売商クリスティーズは、ブロックチェーン技術で管理されたデジタルアートが約75億3千万円で落札されたと発表した。
これは、アーティストのビープルによるデジタルコラージュ「エブリデイズ:最初の5000日」で、所有権がブロックチェーンで保証されるNFT(非代替性トークン)として売却された。

 実体のないデジタル作品の新たな売買方式として、その動向が注目されている。

 NFTは、本物の証明が容易で、盗難や改ざんのリスクが低いとされている。

【備考】「エブリデイズ:最初の5000日」は5000枚のデジタル画像を集めてコラージュした芸術作品。私は小心者なので、75億もする絵は気軽に飾れないし、データなのでずっと電源を入れっぱなしにすると思う。あと、虫眼鏡を必要とする作品は、山下清を彷彿させて気に入っている。

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