【2020/10/04】ケンゾー創業者 高田賢三さん死去(他2本) 

2020/10

仏領ニューカレドニアが独立目指す

 南太平洋のフランス領ニューカレドニアで、独立の是非を問う住民投票があった。

 仮に賛成が過半数に達すれば、独立へのプロセスが始まる見通しだ。太平洋を勢力圏と考えるフランスにとって、離脱は打撃となる。支持率が低迷するマクロン仏大統領には新たな逆風になりそうだ。

 ニューカレドニアはオーストラリアに近い群島で、人口は約28万人。外資も参入するニッケル鉱業が観光と並ぶ主要産業だ。

 住民は先住民のカナクが4割、欧州系が3割など。

 1853年に仏が併合し、1946年には海外領土にした。60年代には欧州系との貧富の差に不満を持つカナクを中心に独立を求める動きが広がり、80年代には暴動で死傷者も出た。

【備考】「天国にいちばん近い島」(作・森村桂)で有名なニューカレドニア。この後3度選挙が行われたが、独立は否決された。独立派の背後には中国の姿が見え隠れしており、島の地下資源のほか、太平洋地域での影響力拡大を狙っているという。

東京新聞が厚労省に謝罪

 東京新聞は社会部の40代の男性記者が厚生労働省の職員を取材中、机をたたいて怒鳴るなど暴力的な行為をし、職員に心理的な負荷をかけたとして、厚労省に謝罪する文書を出したと明らかにした。

 東京新聞によると、記者は新型コロナウイルス対策として、政府が全世帯に配布したマスクの単価や規格決定の経緯を調べるため、厚労省に情報公開請求した。

 不開示とされたことを受け、担当部署の職員に8~9月に2度取材した。

 このうち9月4日の取材は3時間45分に及び、「ばかにしているのか」と大声を出して机をたたいたり、職員の資料を一時的に奪ったりした。厚労省から、業務に支障が生じたとして抗議を受けていた。

【備考】非は明らかに新聞記者にある。しかし、国民の税金で作った資料を国民に開示されない。さらには、どこでどうなって「アベノマスク」が作られたのか、明らかに隠されたのでは、誰だって机ぐらい叩きたくなるだろう。

ケンゾー創業者 高田賢三さん死去

 華やかな色や柄使いのブランド「KENZO(ケンゾー)」の創始者で、世界的に有名なファッションデザイナーの高田賢三(たかだ・けんぞう)さんが、新型コロナウイルスに感染後、パリ郊外の病院で死去した。81歳だった。

 兵庫県出身。1958年、男性に門戸を開いたばかりの文化服装学院に入学。

 翌年進んだ同学院デザイン科には、後に「花の9期生」と呼ばれる「ニコル」の故松田光弘さん、コシノジュンコさん、「ピンクハウス」の金子功さんら日本を代表するデザイナーの卵が集まっており、互いに刺激を与え合う良きライバルになる。

 婦人服メーカーのデザイナーを経て、65年渡仏。70年にパリに自分のブティックを開いた。ファッション界がオートクチュール(高級注文服)からプレタポルテ(既製服)に移行する時期で、鮮やかな花柄や重ね着、民俗調のフォークロアなど新風を吹き込み、世界中で高い評価を得た。

【備考】私が唯一持っていたブランドものが、ケンゾーの財布だった。妹からの誕生日プレゼントで、こんな小さなものがウン万もするなんてもったいないと思っていたが、それから30年、ずっと愛用してきた。良いものは、長持ちするのだと、初めて知った。

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