空室率7カ月連続悪化 の都心
三鬼商事が発表した9月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は、前月比0.36ポイント上昇し3.43%だった。
新型コロナウイルスの流行が影響し、7カ月連続で悪化した。平成29年3月以来、3年半ぶりの高水準となった。
業績悪化や在宅勤務の普及などにより、中小企業を中心に解約や面積を縮小する動きが続いている。広いオフィスへの移転を決めていたものの、コロナを理由に撤回する企業もあった。
元院長が無罪主張の池袋暴走事故
池袋で昨年4月、乗用車が暴走して松永さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)を轢死、他に9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の初公判が、東京地裁であった。同被告は起訴内容を否認し、無罪を主張した。
飯塚被告は罪状認否で、「車に何らかの異常が生じ、暴走した」と過失を否定。
検察側は冒頭陳述で「昨年3月中旬の点検でブレーキやアクセルペダルの異常は確認されなかった」と主張。
事故当日もペダルの異常を示す故障記録は残っておらず、後続車の運転手は、事故直前に被告の車が車線変更を繰り返しながら加速し、ブレーキランプは点灯しなかったのを目撃したと指摘した。
米が2020年度赤字332兆円見通し
米議会予算局は、2020会計年度(19年10月~20年9月)の財政赤字が約3兆1310億ドル(約332兆円)になるとの見通しを発表した。
新型コロナウイルス感染症で、打撃を受けた家計や企業を救済するための巨額対策が響き、過去最大の赤字幅となる。
国内総生産(GDP)比では15.2%となり、第2次世界大戦後で最悪の水準となる。対GDP比の赤字幅拡大は5年連続。
ワーナーメディアが数千人の人員削減
米紙ウォールストリート電子版は、米メディア・ワーナーメディアが数千人規模の人員削減を計画していると報じた。新型コロナの流行に伴い、映画やテレビ関連の収入が落ち込んだ。最大2割のコスト削減を目指しているという。
コロナの影響で、テレビ広告が振るわず、収益が悪化。新作映画の上映延期などの影響も出ているという。
ライバルの米メディア・ウォルト・ディズニーも9月、米国のテーマパーク事業を中心に従業員約2万8千人を削減すると発表している。
知事誘拐企て13人逮捕
米連邦捜査当局は、大統領選前に中西部ミシガン州のウィットマー知事(民主)の誘拐を計画したとして、6人を逮捕したと発表した。
州政府転覆をもくろんでいたという。
これとは別に、州捜査当局も知事ら州当局者の誘拐や内戦扇動を企てた容疑で、国内の武装集団に関係する7人を逮捕。計画はいずれも未然に阻止された。
米メディアによると、摘発された二つの集団は共同で訓練を行っていた。
知事は新型コロナ感染抑制に向け、都市封鎖措置を導入し、右派から反発を受けていた。
トランプ大統領も知事をたびたび批判していた。4月には封鎖に抗議し、銃で武装したデモ隊が州議事堂に詰め掛ける騒動があった。
逮捕を受け知事も声明を発表し、極右団体に「後ろに下がって待機せよ」と呼び掛けたトランプ大統領の発言を取り上げ「指導者が話す時、その言葉は重い」と指摘。トランプ氏の姿勢が過激集団の活動を助長していると批判した。
佐世保署の男性警部補自殺
長崎県佐世保署に勤務する男性警部補(41)が、自殺を図り亡くなっていたことが分かった。
遺書が残されており、上司からパワーハラスメントを受けていたことを示唆する内容だった。県警が関連を調べている。
複数の関係者によると、男性警部補は交通課に勤務。3日に自宅で亡くなっているのが見つかった。現場の状況から自殺とみられる。自宅からは遺書が見つかり、上司2人からパワハラを受けていたことをうかがわせる内容だった。警部補は以前から、業務についてパワハラを受けていたとの証言もある。
県警はこの上司を含む関係者から事情を聴き、関連を調べている。菅谷大岳警務部長は「パワハラを含め、あらゆる観点から不適正な組織運営がなかったか調査し、厳正に対処する」とコメントした。