【2020/11/02】秋の褒章 漫画家・高橋留美子さんに(他3本)

2020/11

秋の褒章 漫画家・高橋留美子さんに

 政府は2020年秋の褒章受章者を発表した。受章者は775人(うち女性159人)と27団体。

 学問や芸術などで功績を残した人に贈られる紫綬褒章には、漫画家の高橋留美子さん(63)、俳優の中井貴一(59)さんらが選ばれた。

 公共の利益に貢献した人への藍綬褒章に、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)ら、社会奉仕活動をたたえる緑綬褒章に「スーパーボランティア」の尾畠春夫さん(81)らが輝いた。

 高橋氏は1957年10月10日生まれ、新潟市出身。

 中学の頃から漫画を描き始め、日本女子大在学中の78年、「勝手なやつら」が第2回小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞し、デビューした。

 同年にSFラブコメ「うる星やつら」の連載を少年漫画誌で開始。トラ柄のビキニを着た宇宙人「ラムちゃん」が、多くの中学、高校、大学生男子の心をつかんだ。

 ファンはアジア圏を中心に世界に広がり、2017年に単行本の世界累計発行部数が、2億冊を突破。19年にフランスのアングレーム国際漫画祭グランプリを受賞。

 現在も「週刊少年サンデー」(小学館)で最新作「MAO」を連載中。

【備考】「うる星やつら」のアニメをリアルタイムで見ていた私にとって、毎週水曜日午後7時半(関西タイム)がどれほど待ち遠しかったことか。たまにナイターで次週延期になることがあり、禁断症状で翌週までイライラしていたことを思い出す。当時の高橋氏の作品は、読み切りもよく書いていたので、つぶさに読みあさっていた。今はもうおじさんなので、しばらく漫画自体から離れてしまっているが、現在でも現役バリバリなのは凄いことに感じる。

アパレルのレナウン破産へ

 経営破綻したアパレル大手のレナウンが、破産手続きに入ることが分かった。

 東京地裁から民事再生手続きの廃止決定を受けた。新型コロナウイルスなどの影響で衣料品販売が激減し、5月に民事再生法適用を申請していたが、会社全体を引き受けるスポンサー企業が見つからず破産手続きに移行することになった。

 今後は約1カ月後をめどに破産開始決定を受ける見通し。

 紳士服の「ダーバン」や英国発祥の高級ブランド「アクアスキュータム」など主要ブランドについては、既に8月に同業他社への売却を決めている。「アーノルドパーマータイムレス」など売却先が見つからなかったブランドの売り場は10月末までに全て閉鎖した。

【備考】創業100年を超える名門企業が消える。レナウンの語源は、英国水兵の帽子の金色であしらわれていた「RENOWN」(名声の意味)から。60年代に流れたCMは、白黒ながらミニスカートを翻したお姉さん「レナウン娘」たちが眩しく、子供心に刺激的だった(あくまで私の記憶によるもの)。

菅首相防戦 学術会議問題疑問答えず

 立憲民主党は衆院予算委員会で、日本学術会議問題を集中的に取り上げた。

 菅義偉首相がかつて関与した「更迭人事」の理由を著書で明らかにしているにもかかわらず、今回の任命拒否については口を閉ざしていることなどを追及。首相は発言の繰り返しや、かわす答弁が目立ち、防戦一方となった。

 首相は、会員の構成が旧帝大の7国立大に偏り、若手や民間人が少ないことも問題にしている。これに対し、今井氏は任命拒否された6人について、私立大所属が3人で最も若い人は53歳だと指摘。私大関係者や「若手」を除外したのは言行不一致だと疑問視した。

 首相はこれにも真っ向から答えず、「現在の会員のうち49歳以下は3%に過ぎず、若手研究者が十分いるという状況じゃない」とかわし、「会議から推薦された方々がそのまま任命された前例を踏襲していいのか」と従来の主張を繰り返した。

 また、「官房長官の時から学術会議にさまざまな懸念を持っていた」と強調する一方、推薦名簿は「見ていない」と重ねて説明。加藤陽子東京大教授以外の5人の研究内容や業績は知らず、著書も読んだことがないと明かした。

 予算委後、立憲の辻元清美副代表は記者団に「答弁が支離滅裂で論理破綻している」と批判。

 共産党の小池晃書記局長は記者会見で「答弁を門前払いにする姿勢は、国会と国民を愚弄(ぐろう)する態度だ」と憤った。

【備考】学術会議の問題は、任命拒否したこともそうだが、その理由が開示されず、なぜそうなのかとの疑問に答えない政府側に、一時批判が集まった。ただ、日本人は忙しくて忘れやすい。1ヶ月もしたらテレビでも見られなくなった。でも、国民に対する説明責任を果たさないのは、自民党政権で今に始まった事ではない。安倍政権でも、現在の岸田政権でも変わらない。

ソーセージ王ボーガンで殺される サウナに強盗団突入

 食肉処理工場を幾つも所有し『ソーセージ王』と呼ばれたロシアの富豪が、モスクワ郊外の自宅のサウナで妻と入浴中、押し入ってきた強盗団にボーガンで殺害された。

 夫妻は縛り上げられ「家にある金を全てよこせ」と要求されたが、妻は隙を見て逃げ出し、警察に駆け込んだ。

 当局は富豪の名前を公表していないが、インタファクス通信はウラジーミル・マルゴフ氏と伝えている。通報を受けた警官隊が現場に突入すると、強盗団は富豪宅の車を奪って逃げた後で、富豪の遺体が見つかった。

 当局は「現場でボーガンを押収した」と述べている。強盗団は覆面をしていたが、捜査当局は2日、1人を逮捕した。

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