【2020/11/07】ワクチン開発日本の遅れ顕著(他3本)

2020/11

 

ワクチン開発日本の遅れ顕著

 新型コロナウイルスを中心に、感染症対策について国内外の専門家が話し合う「第7回日経・FT感染症会議」が、横浜市で始まった。
同日午前に開かれた討論会では、治療薬やワクチンの開発や承認に関わる専門家らが集まり、新型コロナ対応を振り返った。迅速な研究開発や承認、普及のための体制作りが急務との指摘が相次いだ。

 冬を目前に欧州などで感染者が増加する中、ワクチンを先行する英アストラゼネカの臨床試験について、動画出演したオックスフォード大学教授のジョン・ベル氏は「21年初めの実用化目標にむけ、そう遠くないうちに評価が出せるだろう」との見方を示した。

 

 一方で、国内の開発状況には厳しい意見が相次いだ。

 討論会のモデレーターを務めた医薬基盤・健康・栄養研究所霊長類医科学研究センター長の保富康宏氏は「日本のワクチン開発は遅かった」と指摘。医薬品医療機器総合機構理事長の藤原康弘氏は「大規模な臨床試験をできない日本の弱点が新型コロナで明らかになった」と振り返った。

 

 日本企業もワクチン開発を進めているが、海外製が先行して国内で使われる可能性が高い。
今後の影響について日本ワクチン産業協会理事長の今川昌之氏は「ファイザーやアストラゼネカなど海外のワクチンが日本で使われれば、国内企業の進める治験にはいい影響はでないだろう」との懸念を示した。
今川氏は「平時の対応は緊急時の対応につながる」とし、危機管理の一環として国内でワクチン開発を進める体制を確保する必要性を訴えた。

 ワクチン開発が成功した場合、どのように各国に行き渡らせるかも問題になる。
官民連携団体Gavi(ワクチンと予防接種のための世界同盟)最高経営責任者(CEO)のセス・バークレー氏は「ワクチン開発の大部分は成功しない。裕福な国でもワクチンが入手できる保証はない」とした上で、ワクチン分配の国際的な枠組みの重要性を訴えた。

 治療薬や検査薬などの開発状況も議題に挙がった。世界保健機関(WHO)などは安全性が確認されている既存薬の臨床試験を進めてきたが、レムデシビルやヒドロキシクロロキンなど、複数の薬で入院患者に対しては効果が乏しいとの報告が相次いだ。

【備考】2021年の春から、日本ではアメリカ企業のワクチンを導入し、無料で国民全員が接種できるようになった。ワクチンに対しては、2023年現在でもいろいろネット上では言われているが、私の高齢の両親がコロナにかかっても後遺症もなく回復したのは、ワクチンのおかげだと信じている。

将軍家光の墨絵発見 竹とスズメ優しい作風

 三代将軍徳川家光が、竹とスズメを描いた墨絵が長野市の男性宅から見つかった。

 家光の作品はこれまでにも発見されているが、竹を描いたものは初めてといい、専門家は「家光の優しげな作風がよく出た貴重な作品」としている。

 骨董品店を営んでいた長野市の男性の遺品で、10月ごろ、府中市美術館(東京)の金子信久学芸員が鑑定を依頼された。「伝徳川家光公筆 高田藩主榊原家伝来 保坂家旧蔵品」などと記された覚書や、絵のタッチから本物と判断。新潟県上越地方にあった高田藩の藩主榊原家の手を経て、大地主保坂家が譲り受けたとみられる。

 家光の作品は20点ほど確認されており、題材はフクロウやウサギなど小動物が多い。今回は竹の配置で奥行きを表現するなど、江戸時代に活躍し幕府の御用絵師も務めた狩野派絵師の影響を受けていると指摘。

「ヘタウマともいうべき緩く、とぼけた味わいが家光の特長。絵画は武家のたしなみとされていたが、家光は本当に好きで描いていたことが分かる」と話した。

【備考】将軍から直筆の絵をもらえるなんて、よほど信頼されていたのだろう。ちなみに、高田藩は越後高田藩。藩主は徳川四天王の1人、榊原康政がなっている。もちろん、家光の絵はその孫あたりがもらったのだろう。

バイデン氏 融和呼び掛け勝利宣言

 米大統領選を制した民主党のバイデン前副大統領(77)は、地元デラウェア州ウィルミントンで演説し、「米国民は明白で圧倒的な勝利をもたらした」と宣言した。「激しい言葉を捨て、互いの声に耳を傾ける時だ。米国を癒やす時だ」と述べ、国民に融和を呼び掛けた。

 

 バイデン氏は米国の現状について「絶望に打ち勝ち、国家の繁栄を築き上げる歴史の転換点にある」という認識を表明。「国民を分断するのではなく、団結させる大統領になる」と誓った。さらに「米国を再び世界で尊敬される国にする」と語り、国際協調を重視していく姿勢も明確にした。

 また週明けの9日に、新型コロナウイルス対策を具体化する科学者チームを設置すると発表。「ウイルスを制御するまで、経済を修復し、活力を取り戻すことはできない」と話し、コロナ克服を最優先課題に据える方針を示した。

 バイデン氏はこのほか、経済的繁栄、医療、人種差別の根絶、気候変動対策に力を入れると強調した。新政権の顔触れに関しては「米国らしいものにしたい」として、多様性を重視する考えも明らかにした。

 バイデン氏に先立ち、副大統領に就任するハリス上院議員(56)も演説。「私は最初の女性副大統領かもしれないが、最後ではない。今夜見ている全ての少女が、ここが可能性の国であることを知っているからだ」と訴えた。

【備考】アメリカの大統領の多くは2期8年勤めることが多い。しかし、トランプ氏が1期で敗北したことは、熱烈な支持者以上に、反発する人が多かったから。アメリカ人のトランプの印象は人種差別主義者とのこと。多民族国家でこんなレッテルを貼られては、勝つのは難しいだろう。だが、2023年現在、次の大統領選に出馬濃厚とか。また、2020年の泥沼選挙の再来となりそう。

車のガラスに落書き元市職員を逮捕

 他人の車に落書きをしたとして、神奈川県警平塚署は、平塚市の無職の男(71)を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。市内では10月末から、車などの落書き被害が20件以上相次いでおり、平塚署が関連を調べている。

 発表によると、男は7日午前11時頃、平塚市明石町の男性宅の駐車場で、男性の車のガラスを油性ペンで汚した疑い。『黙秘します』と供述しているという。

 男は元市職員で、2015年4月の市長選、15年8月の寒川町長選に立候補し、落選していた。

【備考】2015年に4月と8月に続けて選挙に出て敗北。あまり人望がない人だったのだろう。他人に平気で迷惑をかける奴は、年齢に関係なく、社会から引退してほしい。

 

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