プーチン大統領は年明けにも辞任か?
イギリスメディアが報じた、プーチン大統領の健康不安説を巡ってロシアの著名な政治学者は、「病気を理由にまもなく辞任する」という見解を示した。
元モスクワ国際関係大学教授のソロベイ氏は、プーチン氏は年明けにも辞任を表明する意向で、来年4月にロシア大統領選挙の開催が検討されていると述べた。
元教え子のロシア政府関係者からの確度の高い情報だと主張している。
また、プーチン氏が退陣すれば、北方領土問題での進展が期待できるという認識も示した。
ソロベイ氏は近年、プーチン政権を公然と批判していて、ロシアの外交官養成機関であるモスクワ国際関係大学を去年辞職。プーチン氏の健康不安を巡っては、6日にイギリスのタブロイド紙などがソロベイ氏の見解も紹介する形で、来年辞任する見通しだと報じた。
一方、こうした報道についてロシア大統領府の報道官は、「全くのでたらめで大統領に辞任の意向はない」と完全否定している。
巨人・坂本が2000安打達成 史上2位の年少記録
巨人の坂本勇人内野手(31)が、東京ドームで行われたヤクルト最終戦の一回にスアレス投手から左翼線二塁打を放ち、史上53人目の通算2千安打を達成した。
31歳10カ月での到達は、榎本喜八(東京=現ロッテ)の31歳7カ月に次ぐ史上2番目の年少記録で、右打者では最年少。1783試合目での到達は史上8番目だった。
巨人の生え抜きでは川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲、阿部慎之助に続いて6人目。坂本は新人だった2007年9月6日の中日戦の延長十二回に代打で高橋聡文投手からプロ初安打をマーク。14年目の今季は残り116本からスタートして、開幕から113試合目の出場で到達した。
坂本は青森・光星学院高(現八戸学院光星高)から07年に高校生ドラフト1巡目で巨人に入団。09年と12年にはチームの日本一に貢献した。16年には打率3割4分4厘で首位打者に輝き、昨季は40本塁打をマークしてセ・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた。
メラニア夫人も「敗北」促す トランプ氏は連日ゴルフ
バイデン前米副大統領の勝利が確実になった大統領選で、CNNテレビは、トランプ大統領のメラニア夫人と娘婿のクシュナー上級顧問が、トランプ氏に「敗北」を受け入れるよう説得していると伝えた。
一方、長男ドナルド・ジュニア、次男エリックの両氏は、受け入れ拒否を主張しているといい、身内でも温度差が広がっているもようだ。
トランプ氏は、前日に続いて首都郊外のゴルフ場で過ごした。また、ツイッターで「選挙が盗まれた」などと主張する声を引用するとともに、「いつからメディアが次期大統領を決めるようになったんだ」と投稿し、不満を表明した。
バイデン氏、4大政策実現へ コロナ・経済など
米大統領選で勝利宣言したバイデン前副大統領は、政権移行に向けて設けたウェブサイトで、来年1月20日の就任初日から取り組む最優先の政策を発表した。
新型コロナウイルス対策、経済再生、人種、気候変動を4つの重点課題と位置づけ、選挙戦で訴えてきた課題への対処方針と具体策を示した。
新型コロナ対策では専門家の意見を軽視しがちで、気候変動対策では温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」から離脱したトランプ大統領の方針を大転換する。
新型コロナ対策については科学的知見に基づき、専門家の助言に耳を傾けて取り組む原則を掲げた。検査体制の一段の充実やマスク着用の全米での義務化などを進める。
コロナ感染、世界で5000万人に
新型コロナウイルスの世界の累計感染者数が、5000万人を超えた。
10月以降、欧米で感染が急増。1日あたり50万人を超える過去最悪のペースだ。欧州で感染対策のロックダウン(都市封鎖)が広がり、経済や生活への打撃も大きく、政治判断は一段と難しくなっている。
米ジョンズ・ホプキンス大の集計で判明した。累計感染が4000万人に達した10月19日から、わずか20日間で1000万人増えた。1日あたりの新規感染者は7日移動平均で50万人を突破した。
フランスやイタリア、英国では連日数万人と、8月と比べると感染者は数十倍の勢いで増えている。各国は外出規制などを導入しているが沈静化の兆しは出ていない。
米国でも感染が急増している。7日移動平均で10万人を超え、11月に入り、加速している。夏場のピーク時の2倍にも迫る勢いだ。ミネソタ州やモンタナ州など中西部の感染増が目立つ。気温の低下で室内の行動が増えるなど、感染の機会が広がっている可能性が指摘される。
ブラジルやペルーなどの南米では冬が終わり、拡大のペースは鈍っている。
累計死者数は世界で125万人超となった。最多は米国の約23万人だ。ブラジルの約16万人、インドの約12万人と続く。感染者の急増に比べると、死者の増加は緩やかだ。検査が増え、軽症者でも感染が判明しやすくなったほか、医療体制や治療法も春と比べ整備が進んでいることが影響している。