【2020/11/09】EU、10日に対米報復発動(他3本)

2020/11

10月上中旬の貿易収支2680億円の黒字

 財務省が発表した10月上中旬(1~20日)の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2680億円の黒字(前年同期は2312億円の黒字)だった。上中旬ベースの黒字は2カ月連続。

 輸出額は前年同期比4.6%減の4兆26億円、輸入額は5.8%減の3兆7345億円だった。

EU、10日に対米報復発動

 米欧の大手航空機メーカーへの補助金を巡る通商紛争で、欧州連合(EU)欧州委員会は、米ボーイングへの補助金に対抗する報復関税を10日発動すると発表した。

 年最大で約39億9千万ドル(約4200億円)分の関税措置をとることになる。

 EU欧州委員会のドムブロフスキス執行副委員長は「残念なことに米国との(協議に)進展がないため、対抗措置を講じる以外に選択肢はなかった」と述べた。

【備考】トランプ前大統領と欧州の関係が険悪化していたこの時期。バイデン大統領が、翌年10月までかけて改善し、報復関税は実行されないまま終了した。

NY株1600ドル超高 史上初3万ドル迫る

 週明けのニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急騰し、前週末終値と比べた上げ幅が一時1600ドルを上回った。

 ダウ平均は2万9900ドルを超え、取引時間中の過去最高値を更新。史上初の3万ドル到達に迫った。

 米製薬大手による新型コロナウイルスのワクチン開発で良好な治験結果が伝えられ、景気改善への期待から買いが大きく広がった。

 新型コロナのワクチン開発を手掛ける米製薬大手ファイザーが9日、治験で有効性が90%超えたとの初期データを公表。ワクチン完成が経済活動の活発化につながるとの期待から相場が急上昇した。

 ダウは新型コロナの世界的流行が本格化する前の今年1月中旬、初めて2万9000ドル台に乗せ、3万ドルの大台をうかがったが、その後のコロナ禍で急落。一時は1万9000ドルを割り込んでいた。

【備考】11月24日に3万ドルを突破。バイデン政権移行による期待感と言われている。ただ、2万後半を維持してきたのは、トランプ氏の自国経済特化型政治も加担していたと思うので、アメリカ経済がコロナ禍でもそれほど落ちなかったと評価ができると思う。

兵庫県豊岡市役所を捜索  中核派活動家逮捕

 労働組合主催のデモ行進に抗議した男性への暴行容疑で、過激派「中核派」活動家の男が逮捕された事件があった。警視庁公安部は、男の勤務先として兵庫県豊岡市役所を家宅捜索した。

 逮捕されたのは、中核派活動家で同市職員の岡村大希容疑者(34)。

 逮捕容疑は東京都中央区銀座の車道をデモ行進中、歩道で抗議していた右翼団体構成員の40代男性に、弁当の空き箱や空き缶が入ったポリ袋を投げ付けた疑い。

 公安部によると、デモには約1000人が参加していたが、多くは中核派の構成員とみられている。岡村容疑者は調べに対し、黙秘しているという。

 警視庁と兵庫県警の捜査員計5人は午後1時半ごろ、豊岡市役所の但東庁舎に到着。白い手袋を着けて約1時間にわたり、岡村容疑者が使っている机の引き出しやロッカーの中を捜索し、書類やノートを1枚ずつめくって調べていた。

 中核派をめぐっては、9月に開かれた集会に清水丈夫議長(83)が出席。清水議長の姿が確認されたのは51年ぶりで、公安部は動向を注視している。

【備考】中核派とは、暴力による共産主義革命をめざす組織。1957年ごろに誕生し、70年代、80年代と主に国内テロを頻繁におこなってきた。かつてほどではないが、現在も時折ニュースに登ることがあり、活動中だ。

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