【2020/11/16】スパコン富岳が再び世界一(他2本)

2020/11

ウォルマート米ファンドに西友売却

 米流通大手ウォルマートは、国内スーパー大手西友(東京)の過半数の株式を米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却することで合意したと発表した。
西友とネットスーパーを展開する楽天側も資本参加する。新型コロナウイルスの流行で電子商取引(EC)の需要が高まっており、デジタル戦略を強化する。

 西友の株式をKKRが65%取得する。
楽天は小売業のデジタル化推進を支援する「楽天DXソリューション」を来年1月に設立し、新会社が20%を取得する。ウォルマートが15%を継続保有する。株式取得は令和3年第1四半期に完了するとしている。

 楽天とウォルマートは2018年、ネットスーパー事業などで提携。西友の店舗や楽天の物流センターから、利用者の自宅に食料品や日用品を配送している。

【備考】2023年、楽天は持っていた20%の株をKKRに売却。スーパーの激しい株売買は、今後も続きそう。西友の名前も、いずれなくなるかも。

スパコン富岳が再び世界一

 スーパーコンピューターの計算速度を競う世界ランキング「TOP500」が発表され、理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」(神戸市)が世界一となり、今年6月の前回発表に続く連覇を達成した。
性能ランキング4部門で1位となり、世界初の「4冠」となった前回の地位を守り抜いた。

 ランクは国際会議で約半年ごとに発表される。
日本勢の連覇は、先代の「京(けい)」が2011年6月と同11月に世界一になって以来の快挙。計算速度は1秒間に44京2010兆回(京は1兆の1万倍)と、前回の41京5530兆回を上回った。
前回は機材の搬入から間もなかったこともあってマシン全体を使えなかったが、今回は全てを使い、性能が向上した。

 2位の米オークリッジ国立研究所「サミット」の14京8600兆回におよそ3倍の性能差をつけた。米国の「シエラ」、中国の「神威太湖之光」が続き、4位までの顔ぶれは前回と変わらなかった。

 富岳は計算速度のほかにも、自動車や飛行機の設計などに用いられる産業用ソフトウエアの処理性能、人工知能(AI)開発向けの計算性能、大規模データの解析性能-の3部門の指標でトップだった。

 理研・計算科学研究センターの松岡聡センター長は「突出して世界最高性能であることを、6月の前回のランキングの時点からさらに性能を向上させる形で、再び示すことができた」とコメントし、「新型コロナに代表される多くの困難な社会問題を解決し、わが国のイノベーションを先導していく」と期待を込めた。

 富岳は来年度の本格稼働を目指しているが、すでに新型コロナウイルス関連の研究で今年4月から使われ、大きな成果を出している。

【備考】2023年現在、一般的にAIが利用されるようになり、もっとも関心度の高い分野となっている。しかし、そのAIの開発技術は、日本は世界に比べて大きく劣っていて、せっかく世界一のコンピュータを持っていても、活かせているようには思えない。この先、さらにこの分野が発達していくことが、素人目にもわかり、日本の技術力に再度注目したい。

自転車「ひょっこり男」あおり運転で起訴 

 自転車で対向車線にはみ出して乗用車の通行を妨害したとして、さいたま地検は、埼玉県桶川市の無職成島明彦容疑者(33)を道路交通法違反の罪で起訴し、発表した。
県警は先月26日、改正道交法で新設されたあおり運転の規定を全国で初めて自転車に適用し、成島容疑者を逮捕していた。

 起訴状などによると、成島容疑者は先月5日、埼玉県桶川市内の市道で、対向車線を走る乗用車の通行を妨害するために自転車で中央線を越えて近づき、乗用車に危険を生じさせたとされる。同様の行為を繰り返していた成島容疑者は近隣住民から「ひょっこり男」と呼ばれていた。

【備考】一時期テレビのニュースで、犯人の危険運転のビデオが散々流されていた。それを見ると、犯人は自分の自転車運転テクニックをひけらかしているようで、あんな運転しても事故らないのは、自分の実力と自惚れているように思える。しかし、実際によく見れば、車側が直前にブレーキを踏んだり、そもそもスピードを落としつつ接近しているので、事故らないよう配慮してくれているのがよくわかる。自転車に乗り始めた小学生のそばを、気にしながら通過するドライバーと同じ心理だったってことだろう。

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