男は蒼、女は陽葵が1位 赤ちゃん名前ランキング
明治安田生命保険は、令和2年に生まれた赤ちゃんの名前ランキングを公表した。
男の子は「蒼」(あおい=主な読み方)、女の子は「陽葵」(ひまり)がそれぞれトップとなった。
男の子の2位は「樹」(いつき)と「蓮」(れん)。蓮は昨年まで2年連続で1位だった。4位は「陽翔」(はると)、5位は「律」(りつ)。漢字1文字の名前が多かった。
女の子の2位は「凛」(りん)、3位は「詩」(うた)で、「結菜」(ゆな)「結愛」(ゆあ)と続いた。詩は昨年の20位から急上昇し、担当者は「新元号『令和』が万葉集から採用された影響で、文学的なイメージを持つ名前が好まれたのではと推測した。
白石被告に死刑求刑 検察側「万死に値する」
神奈川県座間市のアパートで、10~20代の男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人罪などに問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の論告求刑公判が、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)であった。
検察側は「9人もの尊い命を奪った万死に値する行為」として死刑を求刑した。午後に弁護側の最終弁論も行われ結審する。判決は来月15日の予定。
論告で検察側は、事件は極めて悪質と指摘。「被告には一片の良心の呵責(かしゃく)も、悔悟の情もない」と批判し、「自分の欲のために被害者を利用した」と強調した。
子どもをレイプした男にむち打ち146回
インドネシアのアチェ州で、子どもをレイプした男(19)が公開むち打ち刑に処された。
宗教警察に146回むちで打たれた男は、途中で痛みに耐えられず中断を懇願し、医師らの手当てを受ける場面もあった。
被害者の年齢は明かされていないが、未成年者のレイプという最も深刻な罪の一つだったことから、146回という特に多い回数の刑執行となった。
当局は、最も重い刑罰を与えることで、同様の犯罪の抑止につながるとの見方を示している。
インドネシアの中で唯一シャリア(イスラム法)が適用されるアチェ州では、売春や賭博、不倫、飲酒、同性愛者間の性行為などが犯罪とみなされ、刑罰としてむち打ち刑が執行される。
通常大勢の見物人が集まるが、新型コロナウイルスの流行に伴い、その数は減っている。
安倍氏、影響力維持に痛手 「再々登板」の期待後退も
「桜を見る会」疑惑の再燃は、退陣後も影響力維持を狙う安倍晋三前首相にとって痛手だ。体調が回復したとして活動を活発化させているが、自民党内では「今後の障害となるのは避けられない」との声が上がる。党内でささやかれる3度目の首相登板への期待も後退しそうだ。
安倍氏は持病の再発を理由に9月16日に首相を退いたが、同28日には出身派閥の細田派パーティーに出席。その後も、ドイツのメルケル首相と電話で会談し、靖国神社に参拝するなど精力的だ。
健在をアピールする安倍氏に、冷や水を浴びせたのが、桜を見る会の前夜祭をめぐる問題だ。首相在任時、自身の事務所の直接的な関与や会費の補填(ほてん)を否定。だが、東京地検特捜部の捜査では安倍氏周辺が一部補填を認めた。野党は安倍氏の国会招致を求めている。
安倍氏は党総裁として国政選6連勝を達成。「ポスト安倍」の有力候補だった岸田文雄前政調会長と石破茂元幹事長の失速もあり、党内では「菅義偉首相の次は安倍氏」との声が少なくない。しかし、今回の疑惑は「森友・加計」問題など安倍政権の負の側面を再び想起させかねない。
細田派では安倍氏の早期復帰と会長就任への期待が強いが、閣僚経験者は「派閥に戻っても求心力がそがれるのではないか」と懸念を示す。同派幹部は「すぐには戻ってこられないかもしれない」と肩を落とした。
デンマーク首相、涙拭い謝罪 ミンクの殺処分で
世界最大のミンク毛皮輸出国のデンマークのフレデリクセン首相は、ミンクの飼育場で新型コロナウイルスの変異種が見つかり、国内の全頭の殺処分を命じた政府の対応をめぐり、涙を拭いながら謝罪した。
指示は後に、法的な根拠がなかったことが判明している。
政府の方針に沿い、ミンクの殺処分を行ったコリングの飼育場を訪れた首相は、テレビ局に「間違いを犯し一連の対応について謝罪する」と表明。何度も言葉を詰まらせながら、飼育主に責任がないことを忘れないよう強調し「コロナが原因であり、それが暗闇の中にいる飼育主のほのかな光になることを願う」と語った。
一方、殺処分をめぐって西部ホルステブロでは、一度埋めたはずの死骸が分解で生じたガスに押し上げられ地上に再び現れる現象も起きた。
死骸からリンや窒素が土壌に放出される懸念が高まり、政府は27日、埋められた死骸を掘り起こし、焼却することを検討すると明らかにした。