【2020/11/28】警官の「顔撮影禁止」に抗議 13万人一部暴徒化

2020/11

警官の「顔撮影禁止」に抗議 13万人一部暴徒化

 フランスで警官個人の特定につながる顔の画像・動画の撮影や拡散の禁止を含む法案に反対するデモが行われ、内務省によれば全土で約13万3000人が参加した。

 パリでは暴徒化した一部デモ隊と治安部隊が衝突。ダルマナン内相によると、警官と憲兵隊の計37人が負傷した。

 26日には、パリで警官らが黒人の男性音楽プロデューサーを集団暴行する様子を写した防犯カメラの映像がインターネット上で公開されたばかり。警察に対する国民の反発が一気に強まっており、デモを勢いづかせた。

 仏メディアによれば、パリでは約4万6000人がデモに参加。人々は「みんな警官は大嫌いだ」などと叫びながら通りを練り歩いた。

 パリに住む女子大学生エロディーさん(22)は時事通信に「撮影が禁じられれば、警官による暴力が隠蔽(いんぺい)されるようになる。法案を成立させるわけにはいかない」と訴えた。

【備考】法案には、警官の「身体的・心理的完全性」を傷つけることを目的とした、職務中の警官の画像の公開を犯罪行為とするとある。違反して有罪なら、1年の禁錮刑、または最大45000ユーロ(約560万円)の罰金刑が科されるとしている。これ以前に、黒人の音楽プロデューサーが白人警官4人に、暴言を吐かれた後殴られたという事件が起きた。警官たちは起訴されている。誰しもが思うことだが、こうした警官を守るのではなく、被害者の黒人を守るような法律にすれば、デモなど起こらないのではないだろうか。

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